「クリック率(CTR)を教えてほしい」「広告のクリック率を改善してほしい」など、業務において「クリック率」の話をされて困ったことはないでしょうか。
クリック率は、WebサイトなどのCV率に影響するものであり、Webマーケティングにおいて必ずと言って良いほど理解しておきたい指標のひとつです。
この記事では、「クリック率のことをちゃんと理解しておきたい」「クリック率を改善させたい」という悩みを抱えている方へ、具体的な計算方法とともに詳細を解説します。
そもそもCTR(クリック率)とは?
CTR(クリック率:以下、CTR)とは、表示された広告をユーザーがクリックした割合のことです。CTRを調べることで、ユーザーからその広告をどれくらいクリックされたのかがわかります。
CTRが低い場合は、WebページのアクセスやCV率にも影響を与えます。そのため、現在運用している広告がどのように成果を上げているのか、どう改善が必要なのかを判断する指標としても重要な項目です。
CTRが改善できれば、広告運用の成功だけでなく、CV率を向上させることにもつながります。
CTR(クリック率)の計算方法
CTRは、以下の計算式で計算することができます。
| クリック回数÷表示回数(インプレッション数)×100=CTR(クリック率) |
定期的にクリック率を計算してこれまでのデータと比較することで、改善方法を検討するきっかけとなります。ちなみにGoogleサーチコンソールを使っている場合は、上記の方法で計算せずともクリック率を確認することが可能です。
広告媒体ごとの平均的なCTR(クリック率)
ここからは、広告媒体ごとの平均CTRについて解説します。スムーズな広告運用のために、平均値を把握しておきましょう。
それを知ったうえで、自社の数値と照らし合わせることも重要です。
ここでは、「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「動画広告」の3つを例に見ていきましょう。
リスティング広告
リスティング広告は、検索エンジンの検索結果の表示画面1ページ目、上部と下部に表示されるテキストスタイルの広告です。
CTRは約2〜6%が一般的と言われていますが、業界ごとにCTRの具体的な平均値は異なります。WordStream社の調査によると、CTRが最も高いのは「デート・出会い系業界の6.05」%で、最も低いのは「テクノロジー業界」の2.09%です。
出典:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!] (WordStream)
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリケーションなどで広告枠と呼ばれる決められたところに表示されるものです。特に潜在的(悩みあや欲求が具体的になっていない)ニーズに対しての、効果が期待できる広告です。ディスプレイ広告のCTRは、先述したWordStreamの調査によれば、平均で約0.3〜1%といわれています。
リスティング広告よりもディスプレイ広告のCTRが低い理由は、ユーザーのニーズの違いによるものです。リスティングはもともと興味を持っているユーザーにのみ表示するのに対して、ディスプレイはあまり興味がない人も見ることが多いため、クリックされにくくなります。
動画広告
動画広告は、動画共有サイトで視聴されるコンテンツに差し込む広告です。動画共有サイト以外にも、Webサイトやアプリケーションにおいて表示されるものがあります。
動画広告のCTRは、主に広告の長さによって変化します。非営利団体であるMobile Marketing Associationの調査によれば、特に30秒を超えると、15秒以内の動画に比べて1%近く減少するといわれています。
出典:Mobile Video Benchmark Study(Mobile Marketing Association)
CTR(クリック率)を改善するための7つのポイント
ここからは、CTRの改善で押さえておきたい、7つのポイントを解説します。
ただしCTRは、SEO対策やWeb広告そのものの改善を検討するための目安として活用できる一方で、さまざまな要因で変動してしまうものです。一度改善すればCTRが高い状態を維持できるわけではないことを理解したうえで、継続的に施策を行いましょう。
1.タイトル・テキストを見直す
最初のポイントは、広告のタイトルやテキストを見直すことです。広告をクリックするかどうかは、ユーザーがタイトルを見てから一瞬で決まると言っても過言ではありません。どれだけインパクトのある、魅力的なタイトルがつけられるかが重要です。
ただし、キーワードが商品(サービス)に関係のないものであったり、誇大広告になってしまったりしないよう注意してください。内容と乖離のあるタイトルやテキストは、ユーザーからも検索エンジンからも、質の低いコンテンツと判断されてしまいます。
2.キーワードを適切なものに変える
前述したポイントにも関係するところですが、ふたつ目はキーワードを適切なものに変えることです。検索キーワードや広告タイトル・テキストに設定されているキーワードが、ユーザーのニーズに一致しているかどうかは常に検討しなければなりません。
また、キーワードが適切に設定されていなければ、広告そのものの品質が下がってしまいます。ユーザーが何を求めているか、どうすれば魅力を感じてクリックするかを考えて、検索意図も考慮しながら適切なキーワードを選ぶようにしましょう。
3.ターゲット選定を見直す
3つ目は、ターゲット選定の見直しです。キーワードだけでなく、ターゲットも常に見直していく必要があります。
商品(サービス)のターゲットは現状のままで良いのか、ターゲットの絞り方は細かいところまで決められているかを見直すことがポイントです。ペルソナの設定を中心として、常に見直していくようにしましょう。
また、商品(サービス)によっては地域の設定なども一定の効果が期待できます。地域、性別、年齢など、可能な限り細かく設定すると同時に、常にターゲット選定があっているかどうかを検討する必要があります。
4.具体的な数字やデータで分かりやすくする
4つ目は、はっきりとしたデータを示すことです。具体的な数字は、ユーザーにリアリティを感じさせてくれます。「リピート率、約9割!」よりも「リピート率、97.2%」というように具体的な数値を入れることが大切です。
ユーザーにとってより身近なものになると同時に、見た人それぞれが想像しやすくなります。なお、数値はタイトルに入れる方法も効果的です。信頼性を上げるためには、第三者機関の調査結果などのグラフを入れることも検討しましょう。
5.訴求ポイントのズレを修正する
訴求ポイントにズレがないか確認することが、5つ目のポイントです。自社が設定した訴求ポイントと、ユーザーが本当に求めているものが合致しているかどうかは、定期的にリサーチして見直しておく必要があります。
もし、ポイントがズレたままで広告を打っていたとしたら、ユーザーからの反応は少なくなるでしょう。たとえ同じ商品でも、訴求ポイントの違いによってユーザーの求めるものではなくなってしまいます。
6.ユーザーが求める情報を網羅する
情報の網羅性(ユーザーが知りたい情報が網羅されているかどうか)を高めることが、CTR向上には必要です。
情報の網羅性を高めるためには、ユーザーのニーズを分析して深掘りすることが重要です。例えば、ニーズとして商品の納期などがあれば、それを掲載することで、ユーザーは安心して買い物ができるでしょう。結果的に、CTR向上だけでなくCV向上にも役立ちます。
7.購買決定要因を盛り込む
購買決定要因とは、ユーザーが行動(購入や問い合わせなど)を決めるポイントや決定打となるものを入れることです。
店舗であれば取扱い商品一覧や営業時間、アクセスなどが該当します。企業であれば自社の商品が置いてある場所や、支店などの情報を盛り込み、行動を促していきましょう。
ここでは、CTRを向上させるためのポイントに絞って解説してきましたが、広告効果を改善するための指標はCTRだけではありません。
広告効果を上げるための分析などについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
「広告効果を上げる分析とは?web広告の分析方法を紹介!」
まとめ
CTRの向上は、企業全体名やブランド認知度、CVを向上させるために大切なものです。
内容がユーザーの検索意図を汲んでいるか、購買意欲を刺激するものかをチェックしましょう。より効果的に訴求するために、具体的な数値やデータの提示も効果的です。
定期的に改善し続けることで、確実にCTR率を伸ばすことができるでしょう。