本記事では、「新卒採用業界」のLP、Webサイトのクリエイティブの傾向について調査しています。
各社がどのような意図を持ってクリエイティブに反映していると考えられるかについて調査していますので、新卒採用ビジネスを展開している企業のディレクター・デザイナーの方は、是非制作の参考になさってみてください。
FV(ファーストビュー)に使われている画像はイラストか実写画像か?サイト全体の色の系統は?

今回調べた12サイトでは、FVは全て実写画像が使用されており、イラストがメインのサイトはありませんでした。
「サイトの第一印象はFVによって90%決まる」と言われており、CVや直帰率にも大きく影響をもたらします。
すなわち、「新卒採用サイトのFVは、イラストより実写画像を使う方が効果的」という結果と言えるでしょう。
またサイト全体の色の系統に関しては、83.3%が青系でした。
青が与える「爽やか・誠実」という印象が好まれる傾向にあるようです。
FVの画像に使われている写真モデルの特徴

FVの実写画像の写真モデルは、67%が女性でした。
新卒採用サイトでは、性別問わず幅広い分野の職種を数多く取り扱っています。
FVに女性の実写画像を採用する狙いとしては、柔らかい印象や親しみやすい印象をユーザーに与えたい、ということでしょう。
各社のメインのアピールポイントや実績表示は?

- 「相談実績 250,000人」
- 「利用者 140,000人」
など、 67%のサイトで、利用者数の多さを訴求する傾向が見られました。
それにプラスして、「内定実績数」や「登録企業数」などを載せているサイトもあり、利用者の多さや、内定率の高さをアピールすることで、信頼度の高さと手厚い支援の提供を訴求していると言えるでしょう。
申し込みフォームはページ内埋め込みか、外部フォームか?

申し込みフォームに関しては、75%のサイトが「外部フォーム(CTAボタンによる誘導)」を採用していました。
サイト内のどこかにフォームを埋め込んで申し込みを促すより、CTAボタンを目立つ箇所に配置し、そこから申し込みフォームに誘導する形がシェアを占めています。
LINEでの申し込みは可能か?

今回調べた12サイトのうち、LINEによる申し込みが可能なサイトはありませんでした。
LINE申し込みのメリットは、サイト利用者に対して、申し込みへのハードルを下げられるという点です。
気軽に会員登録を促したい場合などには最適ですが、新卒採用サイトのLPの場合において、そのような要素は重要視されないといった結果が見て取れます。
その他のクリエイティブ傾向について
その他、クリエイティブの傾向として見られたものは以下の通りです。
よくある質問の有無

今回調べたサイトのうち、90%に「よくある質問」のコンテンツが設置されていました。
よくある質問(FAQ)は、サイト訪問者が疑問をすぐ自己解決できるように用意されています。
どのようなWEBサービスでも同じことが言えますが、今すぐその場で不明点をユーザー自身で解決できないと、離脱率も高まりCV数も減少し、機会損失になりかねません。
特に、新卒採用サイトのLPのクリエイティブにおいては、
- サービスに費用はかかるか?
- 介されたらすべての企業に応募しなくてはいけないのか?
- 複数の企業に応募可能か?
などの疑問について回答しているケースが多いです。
説明動画の有無

今回調べた中で、サイト内に説明動画が用意されているサイトは17%でした。
サイト内に動画をおく意義としては、
- 商品やサービスをわかりやすく伝えるため
- SNSとの相性の良さを活かし、サービスの認知度を高めるため
などが挙げられます。
新卒採用サイトのLPの多くが動画を用意していない理由としては、”サイトの意図がはっきりしているため、あえてサービスの内容を説明したり、SNSで拡散を求めたりする必要性を感じない”という判断を下している可能性が考えられます。
会員登録制かどうか

会員登録制を採用しているサイトは、58%という結果でした。
一般的にサイトを会員登録制にするメリットとしては、
- 顧客との関係性を強固にする(コミュニケーションツールとして充実させる)
- 一般ユーザーが取得できない情報をを限定的に閲覧できるようにする
- 固定顧客の増加が見込める
- 顧客データを収集してマーケティングに活用する
などが挙げられます。
一方デメリットとしては、
- 登録の手間があるため、そこでユーザーが離脱してしまう可能性がある
- 会員が増えなければサイトとしての機能がはたせない
という点が考えられます。
メリットとデメリットを比較した上で、重視するポイントがサイトによって異なる結果と言えそうです。
利用者の声の有無

今回調べた全てのサイトで、利用者の声を掲載していました。
利用者の声を載せるメリットとしては、
- サービスへの信頼感が獲得できる
- 利用者がサービスの魅力をリアルな声として伝えてくれる
- サービスが役立つケースへの理解を深めることができる
などが挙げられます。
新卒採用サイトのLPにおいてもこれらのメリットが重視される結果になりました。
CTA(Call To Action)のラベルの内容

CTAのラベルの文言は、50%のサイトが「相談」、25%が「登録」、その他「資料請求」「申し込み」などが確認されています。
先述の通り会員登録制を58%のサイトで採用していますので、 「相談」と記載しているサイトにおいても、まずは会員登録に誘導するケースが大半ですが、相談受付を入り口として会員登録のハードルを下げる狙いがあるようです。
以上、「新卒採用業界」のLPやWebサイトのクリエイティブの傾向について調査しました。
全体の傾向としては、やはり新卒採用ということもあり、「親しみやすさ」や「わかりやすさ」などが重視されている傾向にあるため、そういった点を意識したクリエイティブ制作が重要と言えるでしょう。