DSP広告とディスプレイ広告は別物?両者の違いを解説

広告宣伝の手法として、DSP広告とディスプレイ広告があります。これらはよく混同されてしまいますが、実はまったくの別物です。
DSP広告とディスプレイ広告はそれぞれどのような特徴があり、どのような違いがあるのでしょうか。今回はDSP広告とディスプレイ広告の違いやそれぞれの特徴について紹介します。

DSP広告とは

DSP(Demand-Side Platform)はネット広告配信システムの一種で、広告を配信したい広告主側のプラットフォーム(広告配信仲介システム)です。

DSP広告とは、このDSPを活用して、狙ったターゲット層の広告枠に配信される広告です。広告は毎回オークション形式で広告枠ごとに決められ、ターゲット層の広告枠をリアルタイムで入札して購入します。

DSPの課金方法は、CPC課金とCPM課金の2種類です。CPC課金は「広告のクリック」が課金の発生条件となります。クリックされる割合が低ければ低いほど、単価が低くなります。DSP広告での単価は、50円~100円程度であることが大半です。

CPM課金は、クリックではなくインプレッション数に応じて課金される仕組みです。広告が1,000回表示されるごとに課金が発生します。単価はCPC課金よりも高く、100円~500円程度であることが多いです。

CPC課金は、ECサイトなど商品を売ることがメインである広告と相性が良く、CPM課金は、ブランディングを強化するためにユーザーに見せたい広告と相性が良いといわれています。

また、DSPによって対応デバイスが異なる場合もあります。ターゲットや商材に合わせて的確なデバイスを確立させ、そのデバイスに対応するサービスを使用しなければなりません。

ディスプレイ広告とは

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリで表示される広告のことです。「Webサイトのサイドバー」や「アプリの上下のスペースに表示される広告」といえば、イメージしやすいのではないでしょうか。

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリなど幅広い媒体で掲載されるため、多くの人の目につくという特徴があります。広告には、動画、画像、テキスト、またはそれらを組み合わせたものが使用されるのが一般的です。バナー広告と呼ばれることもあります。

表示させる広告のデザインは自由度が高いので、自社の目的やターゲットに合った広告を掲載できるという点が特徴です。

広告料はクリック数に応じて課金される仕組みが主流ですが、1,000回など一定数表示されるごとに課金されるインプレッション課金制をとることもあります。

いずれの課金方法にしても、最初に入金された金額から減っていく方法がとられているので、設定した広告上限額を上回ることはありません。決められた予算内で広告料を抑えることができます。

DSP広告とディスプレイ広告では広告の分類の仕方が異なり、二者択一のものではありません。ターゲットやフォーマット、掲載場所なども大きく異なるため、同じ広告とはいっても期待する効果は別物です。

DSP広告のメリット・デメリット

DSP広告とディスプレイ広告の違いや特徴を紹介してきました。それぞれの広告にはどんな長所や短所があるのでしょうか。ここからは、DSP広告のメリットとデメリットについて紹介します。

DSP広告のメリット

まずはDSP広告の主なメリットを見てみましょう。

効果の高いターゲットに配信できる

メリットとして、ターゲット層を絞って宣伝効果の高い層にのみアプローチできる点が挙げられます。DSP広告は、ユーザーのCookieから得られる情報に基づいて行動履歴や嗜好などをセグメント化するため、確実に無駄なくターゲット層にアプローチ可能です。

また、成約が見込めそうなユーザーだけではなく、そうしたユーザーと行動履歴などが類似しているユーザーにも広告を配信できるため、ターゲット層の幅を広げることにも役立ちます。

広告を自動的に最適化できる

DSP広告では、ユーザーの行動履歴などのデータをもとに広告が自動的に最適化されます。入札単価や配信の調整を自動で行えるため、広告運用に必要な人員を他の業務にあてることができ、費用対効果が高くなります。

DSP広告のデメリット

DSP広告の主なデメリットは以下のとおりです。

費用や期間がかかりやすい

デメリットとして、初期費用や最低契約期間などがネックになるという点が挙げられます。インターネット広告の中には初期費用なしで始められるものもありますが、DSP広告は初期費用が必須です。

また、最低契約期間が設けられているので、効果が出ないときに途中で運用を停止することができません。それだけ費用もかかるので、効果が出なかった場合には大きなデメリットとなります。

広告の掲載先が開示されないことがある

DSP広告では、広告の掲載先が開示されない場合があります。その場合、広告がどのようなメディアで掲載されたのかを確かめることができず、掲載された時間や媒体などの情報が不明慮なまま利用することになります。

掲載先に不安がある場合は、掲載先の情報を開示してもらえるサービスを選定しなければなりません。

ディスプレイ広告のメリット・デメリット

次に、ディスプレイ広告のメリットとデメリットを見てみましょう。

ディスプレイ広告のメリット

ディスプレイ広告のメリットは以下のとおりです。

幅広い層にアプローチできる

ディスプレイ広告は、潜在層を含めた幅広い層にアプローチできます。とくに、商品やサービスをまだ知らない、購買意欲が高くない潜在層へのアプローチは新規顧客を獲得するために欠かせません。潜在層のニーズを掘り起こすためには、ユーザーが普段利用しているアプリやWebサイトに表示するディスプレイ広告が最適といえます。

リマーケティングが可能

ディスプレイ広告では、一度は購入の意思をもってサイトを閲覧したけれど、最終的に購入に至らずに去ってしまったユーザーを追跡して広告を表示する「リマーケティング」が可能です。

何度か目にするうちに購入に至るケースも多いため、リマーケティングも顧客獲得の効果が見込めます。

予算を決めた上で配信できる

ディスプレイ広告はクリック課金型が主流なので、デポジットしておいた金額から順次減っていく方式をとっています。そのため、予算を決定したうえで配信し、その金額を上回る広告料がかかることはありません。

ディスプレイ広告のデメリット

ディスプレイ広告のデメリットは以下のとおりです。

短期的に利益を出すのが難しい

デメリットとしては、潜在顧客をターゲットにしているため、短期的に見ると利益を出すのが難しいという点が挙げられます。潜在層は顕在層ほどすぐに購入に至らないため、利益が出るのに時間がかかってしまうのです。

運用の改善に時間がかかる

ディスプレイ広告では、運用に関する項目が非常に多いため、それらの掛け合わせによってどの程度効果が変わるのかをひとつひとつ確認する必要があります。時間を要するため、即効性のある改善を行うのは難しいでしょう。

このように、広告運用にはさまざまな手法があり、さらに運用するとなると多くの検証や改善が必要となります。自社でWeb広告を運用するのが難しいのであれば、プロに依頼するのもひとつの方法です。

まとめ

今回は、DSP広告とディスプレイ広告の違いや特徴、メリットやデメリットについて紹介しました。同じ広告でもさまざまな運用方法やターゲットがあるので、自社が売りたい商材に見合った方法で広告運用に挑戦しましょう。