LPの導線で押さえるべき3つのポイントと集客導線の見直し方

LP(ランディングページ)とは、ある商品の情報や内容をアピールして、コンバージョンを獲得するためのWebページです。

ユーザーにこのページを開いてもらい、注文や登録をしてもらうことが目的ですが、そのためには導線が必要になります。LPの成果を高めるためには、適切にユーザーを誘導しなければなりません。

そこで今回は、LPの導線について解説し、コンバージョン率を高めるための重要なポイントも紹介します。

【基本】LPの導線で重要な3つのポイント

LPの導線を決めるときに押さえておくべき基本について解説します。

1.コンバージョンはひとつにする

購入や登録などの直接的な成果であるコンバージョン(CV)は、LPに対してひとつの種類を用意するのが基本です。

複数の選択肢を用意すると、ユーザーが混乱するだけではなく、訪問者が求めている情報が見つからないなどの理由でLPを離脱する可能性があります。

導線を準備する際は、LPの目的とターゲットを明確化して、ユーザーの疑問や不安に対して分かりやすく応える内容にしなければなりません。

そのため、コンバーションにつながる導線もシンプルにしておくことが大事です。別のページに移動したり、別のウインドウを開いたりする仕組みは避けましょう。

LPは、コンバージョンに合わせた情報を的確に伝えられるのがメリットですが、余分な情報が多くなると読み手にストレスを与える可能性があります。離脱を避けて成果につなげるためにも、ページ内に盛り込む内容を取捨選択して、成約につながるような導線を心がけましょう。

2.ファーストビューを見直す

ファーストビューは、ユーザーが最初に目にするページであるため、LP自体の第一印象を左右します。

ファーストビューで好印象を与えられれば、コンバージョン率も高まるでしょう。一方でユーザーが期待している内容でなかったり見にくかったりして悪い印象を与えると、その時点で離脱される可能性が高いです。

ユーザーに好印象を与えるには、テキスト情報だけではなく、画像やキャッチコピーなどを活用して視覚的に分かりやすくシンプルなデザインにする必要があります。

ファーストビューにはコンバージョンに至るボタン(リンク)を配置しておくことも重要です。ユーザーがすぐにアクションを起こせるため、成果につながる可能性も高まります。

LPでは非常に重要なファーストビューについて、より詳しい内容は「LPはファーストビューで決まる!効果を高める重要なポイント」の記事で解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

3.押したくなるボタンにする

導線設計では、コンバージョンにつながるボタンのデザインも非常に重要です。そもそもボタンであることに気づかれなければ、購入などのコンバージョンにつながるアクションをユーザーが起こすことができません。

デザインのポイントとしては、色を目立たせることが大切です。サイト全体のメインカラーと同調しないように基調色とは反対の配色にすると良いでしょう。また、サイズは小さ過ぎると気づかれず、大き過ぎても主張が強すぎて印象が良くないため、適度な大きさに調整しましょう。

動きや点滅などのアニメーションの追加や、画面内の一定の場所に滞在する追従型のボタンにすると存在感のアピールに効果的です。

ユーザーのアクションを誘発させるために、商品紹介の下やQ&Aの直後にボタンを設置する、ボタン周辺に「無料」や「限定」のような煽り文句を入れるなどの工夫も重要になります。

【重要】LPの集客導線も見直そう!

集客導線別にLPの内容を改善する方法を解説します。

Web広告から来る場合

Web広告の導線から来る場合は、検索連動型と呼ばれるリスティング広告や、サイトに掲載されているバナー広告に興味を持ったということが前提であり、基本的には購買意欲が高いユーザーだといえます。

商品やサービスの情報を知りたいというユーザーに対して、メリットや詳細を分かりやすく簡潔に伝えることが大切です。
また、訪問したユーザーの離脱を防ぐために検索キーワードや広告内容と整合性の高い内容にする必要があります。そのため、同じキーワードで統一するなど無関係な内容にならないように注意が必要です。

一般的なLPは、このような広告からの訪問者を対象にしていることが多く、最もポピュラーな導線だといえます。

Web記事から来る場合

Web記事の誘導からLPを訪問する場合は、疑問を解決するために検索を行い、偶然見つけたメディアに興味を持ったというケースが一般的です。

このような導線に対しては、セールスよりも認知を高めることに重点を置き、訪問者の興味関心を強めることを目標にしましょう。そのため、利益につながる成果ではなく、資料請求や無料会員登録、メルマガ配信の登録などをコンバージョンとします。

Webメディアからの導線は、直接購買につなげるよりも、まずはユーザーとの距離感を縮めることが最優先です。

メルマガから来る場合

すでにメルマガなどに登録しているユーザーであるため、将来的に購入する可能性が高い顧客といえます。企業や商品などに対して、信頼や共感を得ている状態であるため、タイミングやきっかけを与えることが大切です。

そのため、メルマガからの導線の場合は商品のアピールよりも、案内や招待状を送るイメージでLPを作成しましょう。

新商品や事例紹介などを中心にするなど、訴求の強弱を調節してクーポンの配布などとあわせて行うことでコンバージョン率を高めることができます。

Web以外から来る場合

Web以外の導線では、配布したチラシなどの案内からLPに来るユーザーなどが対象となります。情報に魅力を感じて自ら積極的にサイトに来ていることから、商品に対して興味がある状態だと判断できます。

購入の意思が高い方が多いため、商品(サービス)の魅力をしっかりとアピールして、最後のひと推しをするような内容にするとコンバージョンの獲得につながります。例えば、「今なら無料」や「◯◯限定」などの煽り文句を活用すると効果的です。

効果は出てる?LPの導線を分析しよう

LP導線の効果を判定するための分析方法について紹介します。

Googleアナリティクスを活用する

Googleアナリティクスをチェックすることで、コンバージョン率や直帰率などさまざまなデータを確認することができます。

また、カスタムファネルやゴールフローレポートを参照することで、どこでユーザーが離脱しているかなどの検証も可能です。

Googleアナリティクスを活用することによって、LP導線の課題が抽出しやすくなり、今後の改善策を考える際に役立ちます。

専門家にアドバイスしてもらう

コンバージョン率が伸びないのは広告の質やLPのデザイン、テキスト内容など導線以外にもさまざまな原因が考えられ、すべてを的確に解決するのは素人では難しいです。より効率的で最適な改善を目指す場合には、専門家に相談してみると良いでしょう。

まとめ

LPの導線を決める際は、コンバージョンをひとつにして、ファーストビューや誘導するボタンを適切にデザインすることが大切です。

また、広告やWebメディアなどLPに集客する導線ごとに、情報やアピール方法を変えてコンバージョン率を高める必要があります。

しかし、コンバージョンを増やすためには導線以外にも改善するポイントが多く、効率的にLPの成果を高めるためには専門家からのアドバイスも必要になるでしょう。