EFOとは? ユーザーの離脱を防ぐための対策方法

EFOとは、入力フォーム最適化を意味し、Web上の入力フォームの項目やデザインをユーザー視点で使いやすいように改善することを指します。

入力フォームまでにたどり着いた顧客は、その時点で購買意欲が高い状態にあることがいえます。しかし、入力フォームが使いづらければ、ページから離脱したり、CV(コンバージョン)率が下がったりするおそれがあるでしょう。

自社メディアやランディングページのCV(コンバージョン)率の改善には、EFOの見直しが欠かせません。

この記事では、自社サイトの改善に必要な施策のひとつ、EFOについて解説していきます。

EFO(入力フォーム最適化)とは?

企業サイトやランディングページには、必ずといっても良いほど、ユーザーからの問い合わせや申し込みを目的とした入力フォームが存在します。しかし、フォームの項目やデザインがわかりづらければ、離脱の原因となってしまいます。

そのため、入力フォームで離脱が発生しないように、EFO(入力フォーム最適化)をすることが欠かせません。EFOでは、入力フォームをユーザーにとって使いやすく、ストレスなく入力できるよう改善にします。

EFOとは「入力フォーム最適化」をすること

企業サイトやランディングページにある入力フォームには、さまざまな種類があります。たとえば、以下のようなフォームです。

・資料請求フォーム
・サービスやセミナーなどの申込フォーム
・会員やメルマガなどの情報入力フォーム

上記の3つのように、入力フォームはユーザーから情報を得ることを目的として、氏名や住所、メールアドレスなどの個人情報を入力してもらいます。

上述した情報は、企業にとって大きな価値を持つものですが、ユーザーの中には個人情報の流出等を恐れて「情報をたくさん詳しく入力したくない」と思っている人もいます。

実際、入力フォームを最後まで記入せずに離脱してしまうユーザーが一定数いるのが現状です。そんな中、各企業のサイト運営者は「いかに最後まで書いてもらうか」「CVにつながるボタンを押してもらうか」が課題となっています。

このような企業側の課題解決のために必要になるのが、EFO(入力フォーム最適化)です。

EFOが重要である理由

ユーザーが、「入力フォームに個人情報を記入して送信する」といった行動をとってくれている時点で、自社にとって重要な見込み客といえます。

先に述べたとおり、ユーザーにとって企業や店舗に個人情報を提供する行為に対して、流出などの危険性を危惧しています。

上記のリスクを踏まえた上で個人状を提供してくれる理由は、少なくとも商品やサービス、自社ブランドに対して好意的な感情があるからです。

そのため、入力フォームまでたどり着いてくれたユーザーを獲得するために、ストレスを与えないように最善の注意を払うことが必要になります。

EFOは、ユーザーにとってストレスなく使いやすい入力フォームを整えることですが、それは同時に企業や店舗のCV率向上につながる重要な施策でもあります。

入力フォームで離脱してしまう主な原因

以下では、ユーザーが入力フォームから離脱してしまう原因について解説します。自社の入力フォームに問題がないか、チェックしてみましょう。

主な原因の例を自社の現状と照らし合わせて考えてみることで、具体的な改善策が見えてきます。

入力項目が多すぎる

情報量はもちろんのこと、入力そのものに時間をかけたくないと感じている人もいます。

ユーザーにとっては、項目が多いこと自体がストレスであり、途中で離脱してしまう人が出てくるでしょう。

個人情報の入力項目が多いと、財布から免許証を出したり家族に情報を確認したりと、自分で調べなければならないことが増えます。

調べること自体が面倒であったり、情報の取得に時間がかかったりする場合は、その間に入力フォームから離脱することも考えられます。

入力フォームが使いにくい

ユーザーが離脱するもうひとつの理由は、「使いにくさ」です。たとえば入力フォームの文字が小さいと、何の項目か分かりにくく、さらに入力した文字も確認しにくくなります。スマホで操作する場合、タップするボタンやプルダウン項目が小さければ、誤った場所をタップしかねません。

また、入力の必須項目と任意項目がわかりにくい、半角や全角の指定が多いなど、ユーザー視点からみて、入力するにあたって指定や制限が多いフォームは離脱の原因となります。

さらに、すべて入力し終わった段階で次のステップへ移行した際、エラー内容が表示されると、どの箇所でエラーになったのかが、ユーザーにとってわかりづらくなります。

EFO(入力フォーム最適化)の主な3つの施策

では、実際にEFOを行うにあたって、主な施策として3つのポイントに絞って解説します。

1.入力項目のデザインを見直す

最初に、入力フォームのデザインそのものを見やすくすることを考えましょう。

主に以下のようなデザインや仕様になっていないか、一度確認してみてください。

・項目ごとの行間が狭い
・入力スペースが小さい
・入力のステップがわかりにくい
・必須項目と任意項目がゴチャゴチャしている

入力に手間がかかってしまうフォームだと、ユーザーはストレスを感じやすくなります。

ユーザーの視線の流れを意識して、シンプルかつ直感的に入力しやすい入力フォームのデザインを考えてみましょう。

2.入力項目の手間を減らす

次に、入力の手間を省くことも大切なポイントです。フォームのほとんどは、いくつもの個人情報を入力しなければなりません。すべて必要な項目であれば良いのですが、ユーザーが「本当に必要なのか」と疑問を感じるような項目は省きましょう。

必要な項目事項については、項目欄の横に「※必須」と記載し、カラーや太文字で表記するようにすれば、どの項目を入力すべきかわかりやすくなります。

また、住所の項目は、郵便番号を入力するだけ自動的に反映される仕様にすると、ユーザーの手間が省けるので、積極的に取り入れてみましょう。

3.エラー内容をわかりやすく表示する

情報を入力するにあたり、場合によっては入力間違いなどエラーが出ることはつきものです。
エラーの表示方法を明確にすることで、離脱防止につなげられます。

エラー表示は、すべて入力をした最後に「送信」ボタンをクリックするタイミングではなく、項目ごとにリアルタイムでエラーを表示して、即時修正することを可能にするのがポイントです。その際には、何が間違っているのかも表示できると良いでしょう。

すべて入力した最後にエラーが表示されると、再度入力に手間がかかることになり、ユーザーのモチベーションが低下してしまいます。

エラー表示のタイミングが遅いだけで、ユーザーにとってストレスがかかり、修正する気を削いでしまうことになるため、そのまま離脱につながっていきます。

可能な限り、ページを一度表示しただけで完結できるように、ユーザーにとって優しく、ストレスのないフォーム作りを心がけましょう。

・一項目ごとにエラーが出たらリアルタイムで表示するようにする
・未入力の項目は色付けなどをして、視覚的に訴えかけるようにする

これらEFOは、主にホームページの入力フォームを想定していますが、ランディングページの場合、目的やユーザーの誘導の仕方が異なります。

ランディングページの改善策については、以下の記事で詳しく解説していますのでこちらもご覧ください。
11月制作記事「lp 改善」

まとめ

入力フォームは、資料請求や会員登録、お問い合わせに欠かせない項目です。ユーザーにとって使いにくいデザインになっていると、せっかくの見込み客を逃してしまいます。

ユーザーにとって使いやすいものに改善していくことで、CV(コンバージョン)率のアップが期待できるでしょう。