LP(ランディングページ)でSEO対策はできる?順位を上げるコツ

LP(ランディングページ)への集客は広告出稿が効果的です。しかし、SEO対策によって自然検索からの流入を目指したいと考えている企業のWeb担当者もいることでしょう。

LPは情報量の面からSEOと相性が良くないといわれますが、サイト型LPではSEO対策が有効です。

この記事では、LPで検索上位表示が目指せるSEO対策と、効果的な対策ポイントについて解説します。

LPの種類は主に2つ

LP(ランディングページ)は、商品の購入やお問い合わせなどの成果を目的とした入口になるページです。主に「1ページ完結型LP」と「サイト型LP」の2種類があります。

まずそれぞれの特徴と違いを理解しておきましょう。

1ページ完結型LP

1ページ完結型LPとは、商品やサービス紹介から申し込みまでの誘導が1ページで完結しているページです。縦長のレイアウトが特徴で、下層ページへのリンクはありません。1ページをひととおり閲覧した後、購入やお問い合わせに誘導するなど、コンバージョン(CV)を獲得する目的で作られています。

化粧品やダイエット商品など、広告からの需要が高い商材に向いており、さまざまな企業が1ページ完結型LPを活用しています。一般的にLPというと、1ページ完結型LPをイメージする人がほとんどです。

サイト型LP

サイト型LPとは、通常のWebサイトのように事例の紹介やお客様の声などの下層ページを持つLPのことです。Web上で訪問客の入口となるページですが、見た目は通常のWebページと変わりません。

サイト型LPは、ユーザーの知りたいと思われる情報へのリンクを設置していることが特徴です。ユーザーの離脱を防ぎながら最終的にコンバージョン(CV)へとつなげることを目的としています。

1ページ完結型LPはSEO対策には不向き

1ページ完結型LPについては、SEO対策は不向きといわれており、広告による運用が一般的です。そのため、LPはSEO対策ができないと考えている人も少なくありません。

1ページ完結型LPがSEO対策に不向きとされる3つの理由について見ていきましょう。

ページ数が少ないから

1ページ完結型LPは、ページ数は1枚のみです。通常のコーポレートサイトは別ページを多く設け情報量を増やしていますが、1ページ完結型LPは、ユーザーの離脱を防ぐため別ページを設けておらず、別サイトやページへのリンクもありません。

Googleは情報量の多いサイトを高く評価します。インデックス数が少なく、内部リンクのない1ページ完結型LPは評価されず、上位表示が難しくなります。

画像が多くテキストが少ないから

1ページ完結型LPは、一般的に視覚的インパクトを重視しているため、テキストよりも画像の使用率が高いデザインとなっています。離脱を防ぐために、文章量を最低限に絞っているケースもあるでしょう。

Googleは情報量が多いサイトを高く評価し、上位に表示します。テキストの少ない1ページ完結型LPは、ユーザーの疑問を解決できるだけの情報量がないと判断されるため、評価されにくいデメリットがあります。

運営歴が短いから

LPは、有料広告を使って短期間で成果を出すことを目的としています。また、多くのCVを集めるためにABテストを行った上で運用されるため、ページの運営期間は短くなります。

Googleは運営歴の長いサイトを高く評価する傾向があります。短期間運営が一般的な1ページ完結型LPが上位表示するのは難しいといえるでしょう。

サイト型LPはSEO対策におすすめ

一方、下層ページを持つサイト型LPはWebサイト同様にSEO対策に向いています。なぜSEO対策が有効なのか、サイト型LPの特徴や1ページ完結型LPとの違いとあわせて見ていきましょう。

ページ数が多いから

サイト型LPは下層ページを設けているため、ページ数が多くなります。1ページ完結型LPよりもGoogleから情報量が十分あるサイトと評価してもらいやすくなります。

ページ数を増やしてユーザーへの情報量を充実させることで、検索順位を上げることも可能です。

また、ユーザーが下層ページを閲覧することでサイト内の回遊率や滞在時間が上がることも、SEOの視点で見れば有利なポイントとなるでしょう。

検索からのアクセスを期待できる

1ページ完結型LPは広告からのアクセスがほとんどです。集客には広告出稿のための資金が必要となる上、アクセスも広告量に左右され、不安定になる点がデメリットです。広告費用をかけても、CVを獲得できるとは限りません。

しかし、下層ページを持つサイト型LPなら、自然検索による流入も期待できます。広告出稿によるアクセスとあわせると、より多くのアクセスを稼ぐことが可能です。

その結果、サイトの評価アップにつながり、広告に頼らない長期的な集客も実現します。

また、検索から流入するユーザーは、広告利用者よりも高い購入意欲を持っていることが多いことも、CV数アップにつながるでしょう。

LPで効果的にSEO対策をする3つのポイント

LPにおいて自然検索による流入を期待するなら、サイト型LPを用いてSEO対策を行う必要があります。ただし、広告流入と比較すると、目に見えて結果が現れるまでは時間を要することは覚えておきましょう。

サイト型LPへのSEO対策を効果的に行うために、押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

1.競合の少ないジャンル・キーワードを選ぶ

SEO評価は相対評価になりますので、類似したページが少ないほど上位表示が期待できます。競合の少ないジャンル・キーワードを選択してSEO対策を行うと良いでしょう。

対策キーワードは、検索ボリュームが少ないニッチなスモールキーワードを狙うことも効果があります。スモールキーワードは競合が少ない上、検索の意図が明確なため、CVにつながりやすいからです。

2.評価の高いドメインを使う

すでにGoogleから評価の高いサイトを保有しているなら、そのサイト内にLPを作成することも効果的です。

ドメイン内にLPを作成する場合、URLは以下の2つの設定方法があります。

サブドメイン型……https://aaa.bbb.com/
サブディレクトリ型……https://bbb.com/aaa/

SEO上の効果を期待するのであれば、ドメインパワーを引き継げるサブディレクトリ型の方がおすすめです。すでにGoogleから評価されているサイト内のため、検索順位が上がりやすくなります。

ただし、ルートドメインとLPの商材のテーマが大きく異なる場合には、サブドメイン型での運用が向いています。目的や運用上の都合に応じて選択すると良いでしょう。

3.SEO対策に強いWeb制作会社に依頼する

LPは自社で制作すること可能ですが、SEO対策でさらに高いCVの獲得を目指すなら、SEO対策に強いWeb制作会社に依頼するのがおすすめです。

依頼先を選ぶ際には、同業種のLP制作実績や運用実績をチェックしましょう。高CVを獲得できるLPは、業界や商材によっても変わってくるからです。同業種の実績が豊富な制作会社であれば、ノウハウが蓄積されているでしょう。

また、LP公開後のサポートがあるかどうかも重要なポイントです。特に検索流入を狙うのであれば、対策キーワードの順位やアクセス数などを参考に改善や修正を続けていくことが必要です。

サイト型LPは、1ページ完結型よりも長期的に運用するページです。制作のみならず運用も任せることができる制作会社が適しています。

なお、LPで高いCVを獲得するには、LPO対策も重要です。LPOの方法やポイントは、以下の記事で解説しています。

「LPOの方法について知りたい!具体的な手順や成功のポイント」

まとめ

LPは、下層ページを持つサイト型LPであれば、SEO対策による検索流入が期待できます。SEO対策は広告出稿に頼らず長期的にアクセスを稼ぎ、高いCV獲得につながることがメリットです。

サイト型LPの制作を検討する際は、競合の少ないジャンルやキーワードを選択したり、SEO対策に強いWeb制作会社へ依頼したりするなどして、成果を出せるように進めていきましょう。